BG学園物語 



 <一講目:HR





〜ニ講目:歴史〜

「BG3稼動からTunedに至るまでの経緯」
ホワイトボードにそう書いて、教室を振り返る。本日の受講者、12名。
今年最初の授業にしては、なかなかの出席率でいい感じね。
あれ? なんか他の科目の先生も紛れ込んでる気が・・・まぁいっか。

え、なんで黒板とチョークじゃないのかって?

黒板とチョークって、放課後の掃除の時すごく粉飛び散るでしょ。それが窓から飛んでいって、いい車乗ってる人たちが大ブーイングだったのよ。
一番ひどかったのが、ちょうど吹き溜まりのところに一週間ほどFTO停めてた人がいてね。
旅行から帰ってきたら素敵な黒い車がなんだかまだら模様になってて、彼しばらく大泣きしてたわ。それからね、黒板とチョークが撤去されて今のホワイトボード仕様になったのは。
きっと学長もいい車乗ってるから、これはマズイ!って思ったのは確実ね(笑)

そうそう。歴史歴史。 学園の歴史話してる場合じゃなかったわ。

BG3とTunedの一番の違いって言うと、やっぱり匠モードの追加でしょうね。
車種やコースの追加はその都度あったけど、3の時代に一番議論が白熱してたのは結局「壁を肯定するか否定するか」という話に尽きたと思うのよ。
その辺りでプレイヤーが見事なくらい分裂していたから、「じゃあ両方のプレイヤーがそれぞれ楽しめるモードを」ってメーカーが動いてくれたんだと思うわ。それが匠モード。
私もさまざまなゲームをやってきたけど、それまでのゲーム内容をまったく覆すような新たなシステムを、同じゲーム内で用意するケースはかなり珍しいほうじゃないかしら。
一言で追加とは言えないほどの大革命だと私は思うのよね。みんなもすごいことだと思わない?
Tunedになる前からのプレイヤーたちにはもう今さらの話だけど、Tunedからのプレイヤーにもこの話は覚えていて欲しいと思って、昔を振り返ってみたわ。

これは個人的な意見なんだけど・・・ 私はね、こんな風に思うの。
壁が必要なのか。必要ならなぜ必要なのか。
それを一つ一つのコーナーの中で繰り返しみんなで考えていくことが、これからまだ続くTunedの最速タイムへの歴史を築いていくと思うの。
その上で、自分の好みにあったコースを走ればいいんじゃないかしら。
その走りが本当に素晴らしいかどうかは、壁の有無で決まるんじゃない。
流れる放映が、共に走るゴーストカーが未来まで証明してくれるわ。ノーマルとか匠とかの肩書きに関わらずね。

今日は結局壁議論についてで一時間終わってしまったわね。
あなたはどう思うかしら?








>>次の時間は「音楽」です



文芸部室はこちら